「変数」を使おう
今日は変数について勉強しましょう。
もちろん今回も全てシミュレーターで実行できますので、無料でお試しできます🌟
実機を買うのは、遊び方や使い方を覚えてからでも遅くありません😁
まずはいつものURLにアクセスしましょう!
https://makecode.microbit.org/#lang=ja
「変数」メニュー
いつもの通り、命令ブロックから「変数」を選択してみましょう(クリックで拡大されます)。
ここで、いつもと違うことに気がつきますね。
そう!
何にも表示されないんです(・ω・` )…
これはバグっているわけではなく実は「変数」は自分で「宣言(せんげん)」しなきゃだめなんですね。「宣言」って難しそうに聞こえるかもしれませんが、簡単です♪
メニューを開いたら「変数を追加する…」というボタンが表示されています。これが変数を宣言するボタンになります。現段階では「宣言」=「変数を追加すること」と覚えておいてくださいね。
【宣言】変数を追加しよう
では「変数を追加する…」のボタンを押してみましょう。
こんなダイアログが表示されます。
ここに[x]と入れて「OK」ボタンを押してみましょう。
「変数」メニューの中に「x」、「変数[x▼]を(0)にする」、「変数[x▼]を(1)だけ増やす」が表示されるようになりました。これが「変数を宣言する」ということです。
変数を使ってみよう
宣言ができたら、この変数を使ってみましょう。
変数はそのままでは使えないので何かのブロックに入れて使うことになります。
簡単な例として、次のプログラムを作ります。
Aボタンが押されたら変数xに数字を入れて表示するプログラム
- 「Aボタンが押されたら」なので、命令ブロックの「入力」から「ボタン[A▼]が押されたとき」をクリックします。
- 命令「変数」から「変数[x▼]を(0)にする」をクリックし、「ボタン[A▼]が押されたとき」のブロック内に入れます。
- 命令「基本」から「数を表示(0)」をクリックし、「ボタン[A▼]が押されたとき」のブロックに入れます。
- 命令「変数」から「変数[x▼]」をクリックし、「数を表示(0)」の(0)と置き換えます。
こうなりますね。
ボタンを押したらmicro:bitのLEDに0が表示されることを確認しましょう。
正しく表示されたらOKです♪
でも…これって…
Aボタンを押したら0を表示すると同じじゃね???
と思った人はいますか???
そうですね(^^;)一緒ですww
実はこの程度では変数を使う必要がありません。
変数が力を発揮するのは、その数字がいろいろと変わる時なんですよね。
かけ算を表示しよう
では、次の問題はどうでしょうか?
Aボタンが押されたら2の段のかけ算を表示するプログラム
まずは変数を使わずにやってみましょう。
簡単ですね。
- 「Aボタンが押されたら」なので、命令ブロックの「入力」から「ボタン[A▼]が押されたとき」をクリックします。
- 命令「基本」から「数を表示(0)」をクリックし、「ボタン[A▼]が押されたとき」のブロックに入れます。
- 「数を表示(0)」の(0)をクリックし2にします。
- 以下、ずっと繰り返して2の段を完成させます。
できました!
では次に、このプログラムをちょっと変えて、3の段を表示するようにしてみましょう。
どうやります??
2,4,6…となっているところを全部3,6,9…に変えますか?
変えてもいいですが、次に4の段のかけ算にするときはどうでしょうか? 4,8,12…に書き換えますか?
めんどくさっ!!!
そう思った人は手をあげてください!
手をあげた人!あなたはプログラマ向きですよーーーっo(*⌒―⌒*)o
こういう面倒なことをなくすために変数があります。
見て行きましょう。
かけ算(九九)の表示
九九は小学校二年生で習います。皆さんも暗唱して覚えていると思いますが、全部次の式で表せます。
- □ x 1 = △
- □ x 2 = △
- □ x 3 = △
- □ x 4 = △
- □ x 5 = △
- □ x 6 = △
- □ x 7 = △
- □ x 8 = △
- □ x 9 = △
□に入るのが段(1の段だったら1、5の段だったら5)、△に入るのがその答えです。
□が分かれば△が分かりますね?
この□が「変数」になります。
例えば、□に7を入れてみましょう。
- □ は 7
- □ x 1 = 7
- □ x 2 = 14
- □ x 3 = 21
- □ x 4 = 28
- □ x 5 = 35
- □ x 6 = 42
- □ x 7 = 49
- □ x 8 = 56
- □ x 9 = 63
□に4を入れてみましょう。
- □ は 4
- □ x 1 = 4
- □ x 2 = 8
- □ x 3 = 12
- □ x 4 = 16
- □ x 5 = 20
- □ x 6 = 24
- □ x 7 = 28
- □ x 8 = 32
- □ x 9 = 36
□の数字を変えただけで答えが出てきました。いちいち答えを変える必要がなく、□の中だけを変えればいいので簡単ですね。
では、これをmicro:bitのプログラムにしてみましょう。
変数を使ってかけ算を表示しよう
では6の段のかけ算表示プログラムを作ってみましょう。
- 「Aボタンが押されたら」なので、命令ブロックの「入力」から「ボタン[A▼]が押されたとき」をクリックします。
- 命令「変数」から「変数[x▼]を(0)にする」をクリックし、「ボタン[A▼]が押されたとき」のブロック内に入れます。
- 命令「基本」から「数を表示(0)」をクリックし、「ボタン[A▼]が押されたとき」のブロックに入れます。
- 命令「計算」から「(0) [x▼] (0)」をクリックしします。
- 命令「変数」から「x▼」をクリックし、↑の(0)に入れます。
- 「(x) [x▼] (0)」の(0)をクリックして1にします。
- 4〜6の命令を「数を表示(0)」の(0)に入れます。
- 4〜7を繰り返してx2,x3,…x9まで作成します。
- 最後に、2で入れた「変数[x▼]を(0)にする」の(0)をクリックして6にします。
実行してみましょう。Aボタンを押したら6の段が正しく表示されましたか?
もし正しい表示にならなかった場合は↓と自分のプログラムを見比べてくださいね(クリックで拡大表示されます)。
これができると、あとは7の段でも8の段でも、なんなら199の段でも正しく表示されます。
「変数[x▼]を[ ]にする」の数字だけを変えるだけですね。
変数を使うとこんな簡単になります。積極的に使って行きましょう。
最後に
今回は簡単な変数の使い方を説明しました。
でも、命令「変数」ブロックにある「変数[x▼]を(1)だけ増やす」の説明をまだしていません。
今回の説明に入れようと思いましたが、長くなってしまいそうなので、次回にします💦
次回はちょっと難しくなりますが、変数とループを使って「変数[x▼]を(1)だけ増やす」の説明をしようと思いますので、よろしければぜひご覧ください。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございました!
ではまた!
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