紙とペンだけでプログラミング!(2)
前回の続きです。
今回も紙とペンだけを使ってプログラミングの「考え方」を勉強していきましょう。
対象年齢は小学校1年生〜ですが、プログラミングをやったことがない人も対象になります。
「プログラムって難しいんでしょう?」とか「何だか分からないから近寄らない」とか思っている人にも見ていただきたいと思います。
あ!指導案ってタグをつけていますが、学校の先生方が作るガチのやつではないので、ヒント程度に思ってくださいね。
一周しよう!
前回使った命令を覚えていますか?
そう!
- 前に1マス進む
- 右を向く
↑の2つでしたね。
では、これを使って次の問題を解いてください。
問題
前回同様に紙に9つのマスを書いてください。
車は左下に配置します。
この状態から、上の2つの命令を使って車を一周させましょう。
どうやればいいかわかりますか??
解答
難しくありませんね。答えは次の通りになります。
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
同じ命令
ここまで子供達にやらせたら、ちょっと問いかけてみてください。
「何か気がついたことがありませんか?」と。
「同じ命令が繰り返されている」ことに気が付けばOKです!
上の解答をよく見てみましょう!
No[1,2,3]、[4,5,6]、[7,8,9]、[10,11,12]は同じ命令の塊ですね。
同じ命令を何度も書くのって面倒じゃないですか?
そんな時に役に立つのが「繰り返し」です。
繰り返し
「繰り返し」は「はじめ」と「おわり」があります。
「はじめ」と「おわり」の間に命令を挟みます。命令は何個あっても構いません。
「はじめ」の後ろに何回繰り返すかを書きます。
↑分かりやすく図にしてみました。
- 「はじめ」から命令を実行して「おわり」まで行きます。
- 「おわり」に行ったら「はじめ」に戻ります。
- これをN回繰り返します。
簡単ですよね?
上の図に当てはめて、車が一周する場合を考えます。
No[1,2,3]、[4,5,6]、[7,8,9]、[10,11,12]は同じ命令の塊でしたね。
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
これらを4回繰り返すと車が図を一周することになります。
書き方はお任せします。上の図のようなものでなくても、繰り返しの開始、終了、回数が分かるようなものであればどんなものでも構いません。
私は次のように書くことが多いです。
- 繰り返し:はじめ:4回
- 前に1マス進む
- 前に1マス進む
- 右を向く
- 繰り返し:おわり
最後に
今日は重要な命令「繰り返し」を学びました。
繰り返しはどんなプログラミング言語にも必ずある、重要な概念です。
ぜひここで学んでおいてくださいね。
ではまた!
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